

地鎮祭
概要
前橋から高崎に向かう幹線道路沿いの住宅地に建つ小住宅です。古くからの密集した住宅地ですので周囲への眺望は残念ながら期待できませんし、南側には南面採光を遮るオフィスビルが敷地一杯に隣接しています。こうした<敷地の個性>をむしろ「利点」として生かすために敷地の南端には採光を重視しなくてすむ趣味室(ガレージと茶室)を配置しました。団欒の場である居室との間には西に開放された中庭を挟み込むことで居室への採光と通風とを確保しています。この中庭を囲むように配置された「土間空間」が玄関と趣味室(ガレージ)、居間、書斎とを結び合い、互いに連続した生活動線を形成することでこの土間をかつての町家に見られた「通り庭」に見たてて個性化しました。また、こうした手法によって1階からは廊下が消え、さらには通り庭と中庭とを透明な開口で一体化したことで広く開放的な居室空間を実現しています。

居間/キッチン/「通り庭」(右)

西側外観

中庭/土間(通り庭)/障子
DATUM
所在地 群馬県j前橋市
構 造 在来木造 2階建て
延床面積 140㎡

東側外観パース