EMERAUDE ARCHITECTURAL LABORATORY CO,LTD. 
 

赤城山北麓/山裾の集落に建つ

正面外観/工事中


概要

昭和村森下地区は赤城山北麓、利根川と片品川とが合流したばかりの緩い流れに沿った河岸段丘上に広がる山村集落です。古くからの農家造りの民家が建ち並ぶ街道沿いに位置するキャベツ農家のための住まいです。二間続きの和室にはいまだに隣組の人々が度々寄り合い、親戚縁者も「本家(ほんけ)」として訪ねることの多い典型的な民家でもあります。90歳を迎えなおお元気な曾祖父夫妻と、息子たち夫婦の協力の元に現役で農業を営む夫妻のための二世帯住宅として機能します。Sさんはこれまでの常識を超えた大規模畑農家として群馬はもとより日本屈指の近代農業形態を確立して活躍する大規模野菜農家なのです。昭和村は群馬県の北部。冬は日本海側を隔てる三国山脈を越えた寒風が吹き荒れる寒冷地です。家主の希望はたった一つ。「とにかくどこにいても暖かく、それでいて夏は涼しい、広々とした家にしてほしい」ということのみでした。和室や廊下を含め、全ての部屋に床暖房が設備され高気密高断熱の住まいを実現しています。夏の自然通風を最大限に取り入れられる間取りとし、さらには全ての部屋に南の日照を確保しています。古い民家にありがちな暗い中廊下を排除した上で、どの部屋にも南北方向の通風を確保しています。丸一年の工期を経て、親戚縁者が多数集まる中、盛大な「新築祝い」の宴が催されたのは春の梅が咲き誇る3月末のことでした。

客間/床暖房が設備され、天井からは格子天井越しにハイサイドライトからの自然光が均質に降り注ぐ。

リビング/ダイニング(→写真クリックで拡大)


アプローチ外観



DATUM
所在地   群馬県利根郡昭和村
構  造   在来木造 平屋建て
延床面積  205.00㎡

ダイニングテーブル越しにリビング

客間/床の間

土間と一体になった和室二間続き/工事中

裏側通路

リビング

上棟時の軸組

和室/二間続き

正面アプローチ部外観

リビング/神棚

街道に沿って建つ/工事中

屋根上で上棟式

建前(建て前)/上棟時の「餅投げ」

アプローチ側外観/工事中

東南方向遠景

外観パース①

外観模型写真

外観パース②

土間/格子天井