EMERAUDE ARCHITECTURAL LABORATORY CO,LTD. 
 

キッチンより見る居間

中庭越しにスキップフロア部を見る


概要
草津温泉に向かう幹線道路沿いに建つ若い夫妻のための住まいである。土地探しから始めて、ようやく希望の値段で入手した土地だったが、2mほどの高低差のある雛壇状だった故、下を駐車場に使い、上段を住まいにと考えた時点で私たちが計画に関わることになった。折角の土地を二つに分けて使うのでは土地を活かしたことにはならない。かくして建物は自ずとスキップフロアを持つ上下に連続した構成となって、夫妻にとっては考えてもみなかった方向へと進化して行くことになった。正面玄関からアプローチすると客室としての和室が出迎える。スキップする階段の脇には様々な書棚や飾り棚が並び、反対側には傾斜した中庭が広がる。その先が上階でもあるリビングへと続いている。家族はLDKのある上階のサブ玄関から出入りするから正面玄関は何時でもすまし顔で客を迎えることが出来る。この和室から見上げる中庭も美しいが、居間のデッキから見下ろす中庭も負けない。空間がタテにつながると自然も室も、互いに絡み合って様々な変化を楽しませてくれるのだ。

外観/西南方向より見る

客間(和室)/左が北側の傾斜庭である


玄関よりLDKに向かうスキップフロア


DATUM
所在地   群馬県東吾妻町
構  造   在来木造 2階建て
延床面積   144.28㎡

キッチンとダイニングテーブル

傾斜に沿って建てられている

書棚・飾り棚とスキップ

客間・和室

連続する2階子供室

茶の間から見るDK